2024.04.29 09:052023すみれ色の王冠を戴くきみは春の女王夜のしじまを貫くiの囁き降りしきる煌めきに絶望をブレンドしたらapnea syndromeよくある不幸で暖をとるどこにもない永遠を探すより、僕とこの夜を踊ろうよひとひらの宇宙から致死量のワンダー、あなたに寄せて何も謎めかない日々のまんなか生まれた歪みもうあの花の首は落ちたかい貴方のくしゃみが潰えるまでの祝祭魂は鈍色祈りも願いも絶え絶えな壊れかけのエデンでおやすみ...
2023.01.01 16:582022何者になれなくても、その手を掴むことを赦されたい退廃的なヒューマンエラー梔子がそよそよと君を噂するあたまには雷、てのひらには濁音てんでばらばら死体とリボンまたいつか会いましょう花びらの渚でいまだ不純に青白むあなたと逆さまになって、瞬きのひとつひとつに夢を孕むよ魂で共鳴してね真夜中ジーンリッチの君へ捧ぐ詩
2021.01.20 14:252021ひらいてとじてもう何処へもいけない指先魅惑のまっしろ少しずつ絶えゆく確かなもの愛が執着に成り代わる様をゆっくりと見ていた間違いは夜に犯すべからずおなじ十字架を背に刺す獣あまたの忘却の縁で恋人たちが失うひかりつつがなく降るかけら、君の剥離あきれるほどに青かったチープジュリエットさみしくていいよ赤い糸ロマン・ロマンスが成れの果て語るには及ばない幾つもの夜話のために混沌を秘めたる麗しの庭サイコティック・...
2020.05.22 01:532020聖域まであと一昼夜ありふれた幸福から紐解く孤独学鏡像にだけ生る傷のこと夜に、手を、君と、最果てへアポカリプスの行方知らずようやく僕は最も愚かな青を手に入れるコレクシオンとプラネーツ名前の最後に星をくっつけてロマンスのまねごとシュールレアリズムの後ろ指わたしとわたしが終わる白夜へひとりぼっちの誓い偽笑のかんばせまぼろしを娶る悪魔たち聖痕(キスマーク)その国へ続く夢を貴方だけが知っているトワイライトの...
2020.04.21 12:042019エッシャーの絵に落ちていく感覚で君を見つめていたミラーボールサマーハズカムオーロラの群がる処を僕の死地とする決してふたりのものにならない秘密しあわせの在り処を星とおまえだけが知っていたね愛と矛盾の美味しい食卓わたしのほろこびを繕う人よすべての季節を忘れるくらいの整然とした朝を待っている恋も憂いも解けるな光アガパンサスの咲く揺りかごシャイニーグレイバックミュージックは弾けゆく星たちの咆哮傾けど落ちな...
2020.04.21 12:032018十二色の破壊光線どんな夜なら君を救えただろう静かに崩れだすあの日の蝶々結び寂寞の果ての水浸しスカートの中に夜を飼う少女たち茫然自失の四畳半にてあなたがくれたものはみんな滅んでいった二度とない朝に前髪を屠る純情である必要性を欠いた二度目の春サカスティックな指先でほら深層心理の砂漠で寂しげに揺れる本当に美しいものだけを集めた国で独りきり鱗雲を捕まえてあなたの夢への片道切符どこにでもある絶望と、どこにも...
2020.04.21 11:582017アポトーシスの果てのみにて悲鳴にも似た愛してるが鳴り止まないリネンを剥がされた星たちは放物線を描いて堕ちるもう少し冷めたら食べごろ過不足ない夜の、痛いだけの静寂今宵かなしみは僕だけに傅くきみのひとみに或る青白い奈落なんだってあったけど、なんにもなかったじゃあね雷鳴、たからかに心象がアビスに染まるまで夜明けのすき間まだ青いままの感情で君のことを考える古びた銀河を脱ぎ捨てていつだったか世界がまだ半熟だ...
2020.04.21 11:482016黄昏れよりも暗きものデッドストックな夜明けはじめもおわりもここに或るそうして僕ら確かな寂しさのなかで息をする悲しいことがひとつもないと泣く人欠けたルビー閃いて夜ぼくの孤独が冷たくなるとき世界が平和でありますように燃えているのは過去か未来か損なわれるために生まれてきた瞼と瞼でさようなら正確に狂った笑顔の向こう、八月の朝ぼらけ五本指の標本三千と一日後の炎センチメンタルを剥ぎ取った瞼から青春の二文字が零...
2020.04.20 11:252015誰かのためでしか生きられないあなたのためのセレナーデしあわせを額縁に君という絵を飾ろうグレゴリオは敬虔なる恋のためにうつむいた先のさんかくの絶望ハート以下、切り捨て凍える八月のラ・カンパネラ僕らの別れを正しさとするように君はおやすみの使者、まぶたに口づけを施すサン=テグジュペリの眠らない惑星春はニルギリで微睡をあなたと聞いたスーパー・ノヴァこじあけた瞼はまだ海を呼んでいるきらめきは絶対零度気休めの...
2020.04.20 11:24せつなくって喉も凍るよ愛の上塗り三度まで群れを成した寂しさが君に襲いかかるまであと似たような悲しみでぶってくれネバーエンディングストーリーは死にきった恋の上君の銀河を食べたのち優しいひとに贈るライトグレー剥がれ落ちた思い出と幽霊みたいに生きていく爪先に落っこちた夕焼けの赤あなたの唇がどうか優しくありますように静寂を飼いならす横顔十七才だったあたしのどうしようもない呪いコバルトブルーの刑に処すまぼろしとコッペリアこぼれお...
2020.04.20 03:51ロマンスはたった1度だけインクを零したような夜、星座のように像を結んでロマンスはたった1度だけひとりでぐずぐず、ふたりでどろどろまぼろしだって愛を語る夜に始まり夜に終わる物語満月の眷属翌る日のバージンブルーひと夜の美しくありふれた殺戮抱きしめることもなく終わっていく今日という日に百年煮詰めた愛の瓶詰めうわずった声は言葉の海を翔ける