2020.04.21 12:042019エッシャーの絵に落ちていく感覚で君を見つめていたミラーボールサマーハズカムオーロラの群がる処を僕の死地とする決してふたりのものにならない秘密しあわせの在り処を星とおまえだけが知っていたね愛と矛盾の美味しい食卓わたしのほろこびを繕う人よすべての季節を忘れるくらいの整然とした朝を待っている恋も憂いも解けるな光アガパンサスの咲く揺りかごシャイニーグレイバックミュージックは弾けゆく星たちの咆哮傾けど落ちな...
2020.04.21 12:032018十二色の破壊光線どんな夜なら君を救えただろう静かに崩れだすあの日の蝶々結び寂寞の果ての水浸しスカートの中に夜を飼う少女たち茫然自失の四畳半にてあなたがくれたものはみんな滅んでいった二度とない朝に前髪を屠る純情である必要性を欠いた二度目の春サカスティックな指先でほら深層心理の砂漠で寂しげに揺れる本当に美しいものだけを集めた国で独りきり鱗雲を捕まえてあなたの夢への片道切符どこにでもある絶望と、どこにも...
2020.04.21 11:582017アポトーシスの果てのみにて悲鳴にも似た愛してるが鳴り止まないリネンを剥がされた星たちは放物線を描いて堕ちるもう少し冷めたら食べごろ過不足ない夜の、痛いだけの静寂今宵かなしみは僕だけに傅くきみのひとみに或る青白い奈落なんだってあったけど、なんにもなかったじゃあね雷鳴、たからかに心象がアビスに染まるまで夜明けのすき間まだ青いままの感情で君のことを考える古びた銀河を脱ぎ捨てていつだったか世界がまだ半熟だ...
2020.04.21 11:482016黄昏れよりも暗きものデッドストックな夜明けはじめもおわりもここに或るそうして僕ら確かな寂しさのなかで息をする悲しいことがひとつもないと泣く人欠けたルビー閃いて夜ぼくの孤独が冷たくなるとき世界が平和でありますように燃えているのは過去か未来か損なわれるために生まれてきた瞼と瞼でさようなら正確に狂った笑顔の向こう、八月の朝ぼらけ五本指の標本三千と一日後の炎センチメンタルを剥ぎ取った瞼から青春の二文字が零...
2020.04.20 11:252015誰かのためでしか生きられないあなたのためのセレナーデしあわせを額縁に君という絵を飾ろうグレゴリオは敬虔なる恋のためにうつむいた先のさんかくの絶望ハート以下、切り捨て凍える八月のラ・カンパネラ僕らの別れを正しさとするように君はおやすみの使者、まぶたに口づけを施すサン=テグジュペリの眠らない惑星春はニルギリで微睡をあなたと聞いたスーパー・ノヴァこじあけた瞼はまだ海を呼んでいるきらめきは絶対零度気休めの...
2020.04.20 11:24せつなくって喉も凍るよ愛の上塗り三度まで群れを成した寂しさが君に襲いかかるまであと似たような悲しみでぶってくれネバーエンディングストーリーは死にきった恋の上君の銀河を食べたのち優しいひとに贈るライトグレー剥がれ落ちた思い出と幽霊みたいに生きていく爪先に落っこちた夕焼けの赤あなたの唇がどうか優しくありますように静寂を飼いならす横顔十七才だったあたしのどうしようもない呪いコバルトブルーの刑に処すまぼろしとコッペリアこぼれお...
2020.04.20 03:51ロマンスはたった1度だけインクを零したような夜、星座のように像を結んでロマンスはたった1度だけひとりでぐずぐず、ふたりでどろどろまぼろしだって愛を語る夜に始まり夜に終わる物語満月の眷属翌る日のバージンブルーひと夜の美しくありふれた殺戮抱きしめることもなく終わっていく今日という日に百年煮詰めた愛の瓶詰めうわずった声は言葉の海を翔ける
2020.04.20 03:41ワンカラットエレジー僕らのすきまにゴーストが棲みつく腐の月ワンカラットエレジー敷き詰めたブルーに寝そべる君はまるで小夜になる窓辺めざめの街ななかまどは傷だらけはじまりもおわりもない温もりに溺れるヘリンボーンの悪魔光り方も忘れたとガニュメデは言う
2020.04.20 03:24貴方に届けたい100の物語1 マリーゴールドの呪文をあげる2 幸せの繋ぎ方を知らないという不幸せ3 ふたりの約束が死んだ夜4 愛が腐敗する頃、街へ出掛けよう5 雨のち貴方、赤い傘でお出迎え6 僕らの物語に神様はいらない7 傷あとは冷たく、君は遠い8 青くて冷たい話をしよう9 約束しましょう死が二人を分かつまで10 エンプティ・ラブ11 どれくらい叫べばそっちに届く?12 つぎはぎだらけのエデンの崩壊13 いたずらに絡めた指...
2020.04.20 03:12A week to breathe for you傷を残すように密葬、そして巡る月曜日たったひとつのきれいな嘘が君を裏切る火曜日水性のドラマチック、抱きしめた心臓が泣きやまない水曜日思い出ばかりが恍惚に、振り返るは木曜日いつだって現実はプリズム、聞こえていますか金曜日はぐらかされることを望んでいる僕と少女と亜麻色の土曜日形を変えるように緩やかに呼吸が途絶える日曜日冗談半分な月曜日、雑草の隣でまたひとつ大人になる猫の戦慄きを聞いた火曜日、糸電話でば...
2020.04.19 23:23いつか貴方へまっすぐに落ちる星どうしようもなく青かった未来に泣いた君に今日がその日だってどう説明しようかぐずぐずしてないでさあ 行こうどこだっていいから神様の瞼が閉じている間にごらん 星が首を吊って死んでるほら あそこ!消えかかった蛍光灯みたいにぱちぱち、ぱちん呼吸の仕方は覚えた?僕と罪をつくる覚悟はいい?