2018
十二色の破壊光線
どんな夜なら君を救えただろう
静かに崩れだすあの日の蝶々結び
寂寞の果ての水浸し
スカートの中に夜を飼う少女たち
茫然自失の四畳半にて
あなたがくれたものはみんな滅んでいった
二度とない朝に前髪を屠る
純情である必要性を欠いた二度目の春
サカスティックな指先でほら
深層心理の砂漠で寂しげに揺れる
本当に美しいものだけを集めた国で独りきり
鱗雲を捕まえてあなたの夢への片道切符
どこにでもある絶望と、どこにもありはしない愛について
クレイドールと笑わない夜に
せつなくって喉も凍るよ
深淵に寄せて情緒の波
昔みたいに君のこと上手に愛せないけどいい?
まっとうな疑問符
瞼に降るはミサイルの雨
いまから嘯くから、ちゃんと嗤ってね
編み込んだ愛が揺れる下り坂
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