2020.05.22 01:532020聖域まであと一昼夜ありふれた幸福から紐解く孤独学鏡像にだけ生る傷のこと夜に、手を、君と、最果てへアポカリプスの行方知らずようやく僕は最も愚かな青を手に入れるコレクシオンとプラネーツ名前の最後に星をくっつけてロマンスのまねごとシュールレアリズムの後ろ指わたしとわたしが終わる白夜へひとりぼっちの誓い偽笑のかんばせまぼろしを娶る悪魔たち聖痕(キスマーク)その国へ続く夢を貴方だけが知っているトワイライトの...
2020.04.21 12:042019エッシャーの絵に落ちていく感覚で君を見つめていたミラーボールサマーハズカムオーロラの群がる処を僕の死地とする決してふたりのものにならない秘密しあわせの在り処を星とおまえだけが知っていたね愛と矛盾の美味しい食卓わたしのほろこびを繕う人よすべての季節を忘れるくらいの整然とした朝を待っている恋も憂いも解けるな光アガパンサスの咲く揺りかごシャイニーグレイバックミュージックは弾けゆく星たちの咆哮傾けど落ちな...
2020.04.21 12:032018十二色の破壊光線どんな夜なら君を救えただろう静かに崩れだすあの日の蝶々結び寂寞の果ての水浸しスカートの中に夜を飼う少女たち茫然自失の四畳半にてあなたがくれたものはみんな滅んでいった二度とない朝に前髪を屠る純情である必要性を欠いた二度目の春サカスティックな指先でほら深層心理の砂漠で寂しげに揺れる本当に美しいものだけを集めた国で独りきり鱗雲を捕まえてあなたの夢への片道切符どこにでもある絶望と、どこにも...
2020.04.21 11:582017アポトーシスの果てのみにて悲鳴にも似た愛してるが鳴り止まないリネンを剥がされた星たちは放物線を描いて堕ちるもう少し冷めたら食べごろ過不足ない夜の、痛いだけの静寂今宵かなしみは僕だけに傅くきみのひとみに或る青白い奈落なんだってあったけど、なんにもなかったじゃあね雷鳴、たからかに心象がアビスに染まるまで夜明けのすき間まだ青いままの感情で君のことを考える古びた銀河を脱ぎ捨てていつだったか世界がまだ半熟だ...
2020.04.21 11:482016黄昏れよりも暗きものデッドストックな夜明けはじめもおわりもここに或るそうして僕ら確かな寂しさのなかで息をする悲しいことがひとつもないと泣く人欠けたルビー閃いて夜ぼくの孤独が冷たくなるとき世界が平和でありますように燃えているのは過去か未来か損なわれるために生まれてきた瞼と瞼でさようなら正確に狂った笑顔の向こう、八月の朝ぼらけ五本指の標本三千と一日後の炎センチメンタルを剥ぎ取った瞼から青春の二文字が零...
2020.04.20 11:252015誰かのためでしか生きられないあなたのためのセレナーデしあわせを額縁に君という絵を飾ろうグレゴリオは敬虔なる恋のためにうつむいた先のさんかくの絶望ハート以下、切り捨て凍える八月のラ・カンパネラ僕らの別れを正しさとするように君はおやすみの使者、まぶたに口づけを施すサン=テグジュペリの眠らない惑星春はニルギリで微睡をあなたと聞いたスーパー・ノヴァこじあけた瞼はまだ海を呼んでいるきらめきは絶対零度気休めの...
2020.04.19 23:09XXXX - 2014君の表情の博覧会心臓と心臓でお喋りしたい聖夜の電波ジャック、愛は受信できません三角を作った指の窓からピアスホールからの不審火テラフォーミングは冷蔵庫で夜のぎんいろ落ちるころしなやかな背骨に眠るエデン思慕する七色エメラルドクラッシュ茹であがる月とフォークの臆病赦されたいふたり、ノアの観覧車にて銀河系でいちばん尊い手のひら愚か者にも星は降る黄色いのは罪だった君にジュピターはもったいないやさしさの不在は...